Musikfreunde"燦"

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Musikfreunde燦のご紹介

2018年11月26日
団長 浅野紀久男

 

11月17日のオリエンテーションでも若干お話ししましたが、Musikfreunde燦について、ご紹介したいと思います。

1.Musikfreunde燦 第1回の練習(11/17)について

11月17日(土)18:40に川合先生の指揮で、第2回Musikfreunde燦の本番に向けオーケストラと合唱団とで、モーツァルトのレクイエムの初めての音が奏でられました。

コントラバスのDの音で始まり、ビオラ、バイオリン、ファゴットと音が重なってゆき、バイオリン、ビオラが裏拍から入る劇的なfを合図に、ベース、テノール、アルト、ソプラノが順番にRe-qui-emと歌い始めました。

皆さん、この時はどんな気持ちだったでしょうか。私自身は、いよいよ燦が全体でスタートしたと、体がゾクゾクとするとともに、とても嬉しい思いがしました。このように感じたのも、私だけではなかったのではないかと思います。

練習の後に感想を聞いてみましたが、オーケストラのメンバーからは、「合唱は上手かった」「一緒に演奏して感動した」「自分たちのレベルを早く上げるようにしたい」等のコメントがありました。また、合唱団のメンバーからは「オケとの練習は楽しかった」「オケが自分のパートのメロディーを演奏しているので歌いやすかった」等の話しがありました。こうしたメンバーの感想を聞いて、Musikifreunde燦として今回の演奏会に向けた最終コーナーにようやく来たと強く感じました。

2.Musikfreunde燦 の母体団体、参加メンバーについて

皆さんご存知のとおり、Musikfreunde燦は川合先生に若い頃から長らく指導をしていただいている次のオーケストラ、合唱団の有志が集ってできた音楽集団です(カッコ内は各団の今年の定期演奏会等の状況)。

〈オーケストラ〉

〈合唱団〉

ご覧いただいて分かるように、いずれもかなりの歴史のあるアマチュアのオーケストラ・合唱団であり、またこれらのオケ・合唱団の卒団生はざっと見積もって合計で2500~3000人ではないかと思いますので、川合先生とこれらの団体との深い繋がりが分かるのではないかと思います。

また、今回の演奏会ではオーケストラには賛助の方がいらっしゃいますし、合唱団の方には上記団体のメンバーの紹介で燦の趣旨に共感し、加わってくださった皆さんもおります。

オーケストラ60名、合唱団100名の総勢で160名の団員です。年齢で言いますと下は高校1年生の女性から上は来年古希(70歳)を迎えられる川合先生(若々しく古希とは思えませんが)等、幅広い年齢層が万遍なく参加している音楽集団ではないかと思います。

3.Musikfreunde燦 の生い立ちについて

これもご存じの方が多いかと思いますが、「燦」の発足のきっかけは、獨協大学混声合唱団のOBOGが同大学の50周年(2014年)の記念式典において、ベートヴェンの第9交響曲を川合先生の指揮で演奏したいという想いから始まりました。

残念ながらこの企画は実現しませんでしたが、この想いは思わぬ広がりを見せました。2015年1月5日に宴会一筋30年の木下さん邸に川合先生始め数名が集り、せっかくであれば川合先生が関係するオーケストラ・合唱団により新たな音楽を作り出そう、という話しから本団の設立にこぎつけました。

それから足かけ2年、2017年1月に第1回演奏会で、オーケストラと合唱団とで200名を越える大人数で、ベートヴェンの第9交響曲を今回と同じミューザ川崎シンフォニーホールで開催しました。演奏終了と同時に「ブラボー」の声援と大きな拍手で、手前味噌ではありますが大変な好評を博したのではないかと思います。

こうしたお客さまの反応は創設の狙い通りであり、これまで川合先生の下で音楽をやってきたメンバーが一同に会し、新たな音楽の息吹を感じさせる演奏をお客さまにお届けすることができたわけで、これが今回の第2回の演奏会の開催に繋がりました。

なお、第1回でバリトンソロをお願いした太田直樹先生は、本番の前より不治の病に侵されていらっしゃったようでしたが、そんなことはおくびにも出されず、素晴らしいバリトンソロをご披露いただきました。しかし、大変残念ながら演奏会の7ヶ月後の同年8月に帰らぬ方となりました。心よりご冥福をお祈りしたいと思います。

一方で、太田先生がご逝去される1週間前に、今回の演奏会のソリストの天羽先生、小貫先生、山下先生をご紹介いただき、太田先生のご遺志が受け繋がれているとともに、川合先生、われわれ燦に対する最後までのお心遣いに心より感謝を申し上げ、本番で素晴らしい演奏ができたということを是非故太田先生にご報告したいと思います。

4.Musikfreunde燦 の名前とロゴについて

第1回の演奏会を開催するにあたり、団の名称が必要になりました。よくこのような団体では指揮者の先生の名前を冠したりすることがあり、例えば「良友会」「川良会」等が検討遡上にものぼりましたが、川合先生よりそのような名称は絶対に不可とのご意見をいただき、ゼロから検討することになりました。

その結果、「Musikfreunde 燦(ムジークフロインデ サン)」という名称に決定しました。オーケストラでも合唱団でもないわが団を、どのように表すか非常に苦労しましたが、音楽をする仲間、音楽共同体ということを意味するドイツ語の「Musikfreunde」、そしてキラキラ輝いているさまを表す「燦」としました。

ドイツ語と日本語の組み合わせで、何となく違和感を感じる方もいるかもしれませんが、慣れ親しむと安定感のよい響きではないかと思います。また、「燦」という漢字は普段あまり使わない難字ではありますが、やはり自分たちの団体の名称ですので、是非とも書けるようになっていただきたいと思います。漢字を分解すると簡単で「火、ト、タ、又、米」です。

なお、チラシやチケットに記載されている、燦を図案化したロゴマークは魁の棚橋さんの作で、印鑑も作成しています。

5.第2回演奏会の本番に向けて

11月17日にもお話ししましたがわれわれのMusikfreunde 燦は、オーケストラ、合唱団のどちらがが「主」でどちらかが「従」ではない、両者が対等で一体となった音楽集団です。だからこそ「交響楽団 燦」でもなく、「混声合唱団 燦」でもない、「Musikfreunde 燦」なのです。

一人一人がMusikfreunde 燦の団員の一人として、川合先生の指揮の下で音楽を楽しんでもらえればと思います。本番まで1ヶ月半で練習回数もそんなに多くはありませんが、一人一人がMusikfreunde 燦の主役としてモーツァルトと向かい合っていただければ、きっと本番で素晴らしい演奏ができるものと固く信じております。

皆さんでおいしいお酒を飲みましょう!