Musikfreunde"燦"

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コンドル(conductor) 川合より

皆様、新年あけましておめでとうございます。
音楽集団 Musikfreunde “燦” は、ベートーヴェンの第九を演奏する事によって、新しい時代をスタートさせます。

その演奏会の練習も、残すところ あと二回。
1月7日には、ソリスト、合唱、オーケストラが揃っての、最後の練習。
翌 1月8日には、ゲネラル•プローベ。
そして、1月9日には、マル秘の強化練習(えっ?)

これまで、多くの時間を費やして皆で協力し合って作り上げてきました。演奏面だけでなく、企画制作面でも多くの方々の御協力無しには、この演奏会は成り立たなかったと思います。

演奏会のチラシをご覧になったことと思います。小生の友人である K.K. 氏の力作は、大いに私たち演奏陣を力付けてくれました。あの図柄の中には、今回の曲だけでなく、Musikfreunde “燦” の理念が凝縮されています。そして、団のロゴも決定いたしました。制作を担当してくれたのは Y.T.氏。音楽は時間芸術であり一瞬で消え去りますが、人々の心に深く刻まれることでしょう。絵画や図案は、末長く形を残します。どちらも素晴らしい芸術表現ですね。


一方、今回の練習の段階で第九という曲の難しさも再認識いたしました。そして何よりもアマチュア演奏家の練習に対する認識の甘さも痛感させられました。大曲に挑戦することこそが、そのオーケストラのステータスを上げるのだと、勘違いしている人が多過ぎます。巷には、マーラー全曲制覇、ショスタコーヴィチ全曲制覇 が大流行りですが、ただ挑むだけの演奏にどれだけの意義があるのでしょうか? 不消化状態での演奏会は、自己満足に過ぎないのです。

第九はもちろん、色々な意味で大曲なのですが、普遍的な物への憧れを秘めた奥の深い曲でもあり、だからこそ、真剣に取り組んでも急峻な頂上に到達するのは大変な事なのです。

(1)基本に帰ろう。基本に忠実であろう。
(2)演奏家としての良心に恥じない練習を積み重ねよう。

今回の演奏会の本番で、大輪の花を咲かせることが出来るかどうか、今一歩の努力が問われております。

2017年1月吉日      川合良一